私のバースデー
「ドライブに連れて行ってあげるよ」
と
親父のボンボロの車で
私に会いに来てくれた
「本当に ボンボロだね」
お世辞を言えないほどの車
「動くよ これでも」
と あなたは 笑った
あなたの笑顔が最高のお誕生日プレゼントだった
やがて
急に雨が降り出した
車が 何か 変な音がしだした
(まさか 故障するんじゃ?)
そして エンジンが 止まってしまった
雨が 段々激しくなり
あなたは
「お前は車でいろ」
と言って
雨の中 必死で車を直そうとする
私は そんな あなたを ほっとけなくて
足元にあった あなたの傘を
挿そうと 車から出る
「誕生日なのに風邪引くぞ」
雨が激しく降り続く
数分後
「もう無理だ ガソリンスタンドを探してくる
お前は車の中で待ってろ 」
そう言って あなたは雨の中走っていった
30分くらい経ち
あなたはガソリンスタンドの人の車に乗せてもらい
帰ってきた
車の修理に一時間は かかると言うので
二人は ガソリンスタンドの人に教えてもらった
そこから5分ほどにある
喫茶店で待つ為に
激しい雨が降り続く中
傘を挿して歩く
「ばかだなぁ
びしょ塗れじゃないか!
俺のGジャンを着ておけ」
あなたはGジャンを脱ぎ 私にかけてくれた
喫茶店は
古ぼけた アンティークな店だった
店内には お客は居ない
静かに 浜田省吾の曲が流れていた
コーヒーとレモンティーを頼んで 身体を温めた
「美味しいね」
と私は微笑んだ
「せっかくの誕生日なのに ごめんな」
「ううん こうやって優しく
あなたがそばに 居てくれることが
私への最高のプレゼントだよ」
「それと これ」
あなたはGパンのポケットから
小さな18kリングを出して
「これ 誕生日のプレゼント
まだまだ俺は これくらいしか
お前には買ってやれないけど
俺の気持は このリングの値段よりも
高いと思う。」
「人を好きになるって
プレゼントの値段じゃないでしょ?
私は あなたの思いの方が嬉しいわ」
「俺は絶対に大学を卒業したら
このリングの何倍もの物を買えるように
俺は大きくなりたいんだ。
それは男の俺にしか きっと この思いは
わかんないであろうな…。」
私はふと思った。
多分一生この人とは 歩いて行くことは
出来ないであろうと
そして 雨が降り続ける
これ以上 言葉を 返せない
私の気持ちを 代わりに
話してくれてるかのように
あなたは確かに優しかった
あなたは確かに私を好きでいてくれた
そう思う。
でも 何かが違った
価値観と言う 一言では 片付けられない何かが…。
静かに流れる 浜田省吾の曲
満足そうにしているあなた
そして 私とは逆にあなたの煙草は
あなたの希望を表すかのように
この恋が永遠に続くものであると
信じているように
揺れて流れて行く
求めるものの違いに
月日が流れ
この一日に 全てを反映されたかのように
この恋は 終わった。
これで良かったと思った私
どうしてと思ったあなた
二人は 好き同士だったことには間違いない
ただ 違ったことは
夢の違い 希望の違い
価値観の違いと一言で終わらせるには
あまりにも寂しすぎるから
私は 歩いて行こうとする道が
いつしか
平行線で交わらない状態になってしまっていたんだと
そう思うことで 想い出にすると思っていた。
それが あなたへの今まで好きでいてくれたということへの
感謝と思って…。
あなたへ
ありがとう
あなたを好きになって
私は また ひとつ
自分が成長したかと
思います。
永遠に もう会うことは無くても
あなたとともに過ごした
好きでいた時間は
私にとっては
貴重な時間でした。
さようなら
私
これは伝えなかったけど
今なら言える
私たちは 若くて そして 好きになることは出来ても
愛と言う物を
理解することが出来なくて
恋こがれていただけだと…。
愛は育むもので
寄り添うもので
時には 絵にならないものでもある。
形が無いからこそ 難しい
だけど 愛することは 素晴らしい。
今 あなたは 誰かを愛していますか
end
「ドライブに連れて行ってあげるよ」
と
親父のボンボロの車で
私に会いに来てくれた
「本当に ボンボロだね」
お世辞を言えないほどの車
「動くよ これでも」
と あなたは 笑った
あなたの笑顔が最高のお誕生日プレゼントだった
やがて
急に雨が降り出した
車が 何か 変な音がしだした
(まさか 故障するんじゃ?)
そして エンジンが 止まってしまった
雨が 段々激しくなり
あなたは
「お前は車でいろ」
と言って
雨の中 必死で車を直そうとする
私は そんな あなたを ほっとけなくて
足元にあった あなたの傘を
挿そうと 車から出る
「誕生日なのに風邪引くぞ」
雨が激しく降り続く
数分後
「もう無理だ ガソリンスタンドを探してくる
お前は車の中で待ってろ 」
そう言って あなたは雨の中走っていった
30分くらい経ち
あなたはガソリンスタンドの人の車に乗せてもらい
帰ってきた
車の修理に一時間は かかると言うので
二人は ガソリンスタンドの人に教えてもらった
そこから5分ほどにある
喫茶店で待つ為に
激しい雨が降り続く中
傘を挿して歩く
「ばかだなぁ
びしょ塗れじゃないか!
俺のGジャンを着ておけ」
あなたはGジャンを脱ぎ 私にかけてくれた
喫茶店は
古ぼけた アンティークな店だった
店内には お客は居ない
静かに 浜田省吾の曲が流れていた
コーヒーとレモンティーを頼んで 身体を温めた
「美味しいね」
と私は微笑んだ
「せっかくの誕生日なのに ごめんな」
「ううん こうやって優しく
あなたがそばに 居てくれることが
私への最高のプレゼントだよ」
「それと これ」
あなたはGパンのポケットから
小さな18kリングを出して
「これ 誕生日のプレゼント
まだまだ俺は これくらいしか
お前には買ってやれないけど
俺の気持は このリングの値段よりも
高いと思う。」
「人を好きになるって
プレゼントの値段じゃないでしょ?
私は あなたの思いの方が嬉しいわ」
「俺は絶対に大学を卒業したら
このリングの何倍もの物を買えるように
俺は大きくなりたいんだ。
それは男の俺にしか きっと この思いは
わかんないであろうな…。」
私はふと思った。
多分一生この人とは 歩いて行くことは
出来ないであろうと
そして 雨が降り続ける
これ以上 言葉を 返せない
私の気持ちを 代わりに
話してくれてるかのように
あなたは確かに優しかった
あなたは確かに私を好きでいてくれた
そう思う。
でも 何かが違った
価値観と言う 一言では 片付けられない何かが…。
静かに流れる 浜田省吾の曲
満足そうにしているあなた
そして 私とは逆にあなたの煙草は
あなたの希望を表すかのように
この恋が永遠に続くものであると
信じているように
揺れて流れて行く
求めるものの違いに
月日が流れ
この一日に 全てを反映されたかのように
この恋は 終わった。
これで良かったと思った私
どうしてと思ったあなた
二人は 好き同士だったことには間違いない
ただ 違ったことは
夢の違い 希望の違い
価値観の違いと一言で終わらせるには
あまりにも寂しすぎるから
私は 歩いて行こうとする道が
いつしか
平行線で交わらない状態になってしまっていたんだと
そう思うことで 想い出にすると思っていた。
それが あなたへの今まで好きでいてくれたということへの
感謝と思って…。
あなたへ
ありがとう
あなたを好きになって
私は また ひとつ
自分が成長したかと
思います。
永遠に もう会うことは無くても
あなたとともに過ごした
好きでいた時間は
私にとっては
貴重な時間でした。
さようなら
私
これは伝えなかったけど
今なら言える
私たちは 若くて そして 好きになることは出来ても
愛と言う物を
理解することが出来なくて
恋こがれていただけだと…。
愛は育むもので
寄り添うもので
時には 絵にならないものでもある。
形が無いからこそ 難しい
だけど 愛することは 素晴らしい。
今 あなたは 誰かを愛していますか
end


俺は ゼミの友達と 白馬に向かって 車を走らせていた。
「いい天気で 良かったな」
「うん そうだな」
そして・・・。
3時間ほど 走り 白馬の予約していた ペンションで
チェックインしたときである。
俺の携帯が 鳴った
「阿由葉警察署ですが 神庭 聖さんですか?」
「はい そうです。」
「大変残念なのですが
聖さんの ご家族の方が お亡くなりになられまして
・・・・・。 今 調査中なんですけど・・・。
ともかく 身柄確認に すぐに
署の方へ 来て頂きたいのですが・・・。」
「はぁ? 家族が 亡くなった?
え? 誰が 亡くなったのですか?」
「はい 大変 お伝えするのが 遺憾なんですが・・・。
ご家族3人
つまり お父様もお母様も 妹さんの遥さんも・・・。」
俺は 頭が 真っ白になった
これは 夢だ そう思いたかった。
しかし 現実として 事件は 起きている。
ともかく 頭が 真っ白になったまま
俺は 車を走らせた。
俺が 白馬への移動中の3時間の間に
俺の家族は 亡くなった・・・。
いったい 何が。。。

受験生の遥は 受験勉強があるので
図書館と家の往復で 暑い夏を過ごしていた。
俺は 大学のゼミの友達と
白馬に 3泊4日で テニス三昧に 出かけることにした。
「お兄ちゃん 私も 息抜きに 行きたいな〜」
「ばぁ〜か 大事な時だろう
勉強しろよ 来年合格したら 俺の自慢の妹として
連れ行ってやるから 頑張れよな!」
「はぁ〜い あはは♪
お兄ちゃん お土産は 買ってきてよ」
「おー わかってるって
どうせ ミニチュアのなんかでいいんだろう?」
「もちろん えへへ」
遙は ミニチュアの家具を集めて 小さなマイホームな感じで
作っているので
それが 欲しいのも 俺は わかっていた。
「じゃあ 行って来ます!」
おふくろが キッチンから 走ってきて
「聖 お母さんにも 何か買ってきてよ」
「はいよ じゃあな〜」
俺は この時 手を振って 暖かく送り出してくれた
おふくろと遥の笑顔は もう 見ることが
最後になることなんて 予想もせずに
白馬に 出かけることとなる・・・。

俺の名前は 聖
俺の おふくろが つけた
さとしという名前を どうして つけたのか
それは 俺には 明かされることはなく
ただ 俺は 自分が とても
聖なるやつなんだと
勝手に 思い込んでいた。
親父は 俺にとって 凄くでかい存在で
かなり 俺は 尊敬もしていた。
世間から 見れば 絵に描いたような
家庭であろうかと 思われるほど
俺は 幸せで 可愛い妹の 遙も
俺に とっては 天使な存在であった。
「お兄ちゃん お兄ちゃん」
と どこへ 出かける時も
俺の手を握って 甘えてくる。
俺とは7歳離れているので
可愛くて 守りたくて 俺は
なんら 変わりない 毎日を過ごしていた。
俺は 大学生のこの夏に
この事件が 起きるまでは・・・。
俺の人生は 輝いていた。
遙が そう 中学3年生の受験の夏であった。

俺の歩いてきた人生の中で
ある夏に起きた 人生の中のこの一瞬を
俺は 俺は いつまでも 忘れることは
無いであろう・・・。

